UADプラグインとは
伝説のビンテージ機材を再現
UADプラグインとは「Universal Audio」(ユニバーサル・オーディオ)社が販売するプラグインのことをいいます。
世の中には「伝説」とも呼ばれる希少なハード機材が存在しますが、それを独自のシステムで再現したのがUADプラグインです。

Universal Audio自体も数々の有名機材を作り上げているため、機材の内部回路から再現することで高品質なプラグインの作成を可能にしたと言われています。
信頼性という面では世界中のアーティストに愛用されているUniversal Audioの製品は間違いないでしょう。
専用機材が必要なくなった
ビンテージ機材の内部回路まで再現するプラグインとなると、PCへの負荷も高いというのがUADプラグインの特徴でした。
そのためUADプラグインを使用するには「Apollo」シリーズなどの専用機材が必要だったのですが、

近年、CPUの性能が飛躍的に向上したことにより専用機材の必要ない「ネイティブ版」としての使用が可能になりました。
今では多くのUADプラグインが他のプラグインと同じようにPCのみで使用することができます。
めちゃくちゃ安くなっている
昔は今ほど高性能なプラグインは少なく、CPUに依存しない「UADプラグイン一強」という感じだったのですが、
CPUの性能が上がったことで他社の高性能なプラグインがどんどん発売されるようになり、UADが以前ほど崇められるようなことはなくなりました。
わざわざ10万以上もする機材を買わなくても他に使えるプラグインが沢山あるからです。
そんなわけで今、Universal Audioはネイティブ版のUADプラグインをめちゃくちゃ安い値段で売りまくっています。

特に大手販売代理店の「Plugin Boutique」などで開催されるバンドルセールでは、一つあたり数百円とかいう値段で手に入るので購入のハードルが低くなったと感じました。
個人的にはUADプラグインを導入する一番のメリットは「プロの音質に近づけられる」ことだと思っています。
DTMに慣れてきてさらにクオリティを上げたいという人にはぜひ一度試してほしいです。
個人的おすすめUADプラグイン
UADは有名プラグインを沢山販売していますが、今回は私が実際に使用しているプラグインの中から人気が高く、汎用性の高いものを厳選して紹介していきます。

現在Plugin Boutiqueで30個のUADプラグインの中から好きな商品を10個選べる「Summer Mixtape Bundle」が92%OFFセールになっています
UADプラグインをこれから集めるにはぴったりなので、気になった方はチェックしてみてください
1176 Classic Limiter Collection
1176コンプレッサーとはUniversal Audioが開発した、今なお世界中のレコーディングスタジオで使用されている伝説的コンプレッサーです。
アタックが速く、スレッショルドが固定されている、いわゆる「FETコンプレッサー」の王様と呼ばれています。
このコンプレッサーは特にアタックが高速で、パンチのあるドラムサウンドなどとの相性が抜群です。
またレシオのスイッチをすべて押すことで激しいサチュレーション効果を与えることができる「全押し」設定も再現されています。
Universal Audio自身が再現した本家本元のプラグインのため、UADプラグインの中でもトップの人気があります。
個人的にはかなり強烈なエフェクトで使うサウンドも選ぶ印象なので、よりプロの音に近づけたいという中級者以上の方におすすめです。

1176 Classic Limiter Collection
定価:¥47,646→¥7,808
Teletronix LA-2A Leveler Collection
LA-2Aも1176と同じくUniversal Audioが開発した有名コンプレッサーです。
このコンプレッサーは1176とは真逆の「Optoコンプレッサー」と呼ばれる部類で、滑らかなコンプレッションと温かみのある倍音を与えてくれます。
そのためボーカルやピアノ、ストリングスなどとの相性が抜群です。
なかでも私はLA-2Aの「Gray」に衝撃を受けたので、ボーカルレコーディングの時には多用しています。

Teletronix LA-2A Leveler Collection
定価:¥47,646→¥7,808
PULTEC PASSIVE EQ COLLECTION
Pulse Techniques社が開発した「Pultec EQP‑1A」に代表されるのが、パルテックEQです。
一般的なEQはブーストかカットのどちらかになりますが、このEQはブーストとカットの量を両方調整できるという特徴があります。
そのためEQのかかり方がとても自然にもかかわらず、しっかりと帯域の処理がされているという不思議効果が得られます。
UADのプラグイン版では3種類のパルテックEQがセットになっています。アナログなサウンドやボーカルなどの繊細なパートにはおすすめのEQです。
ただ帯域の特性やEQの仕組みを理解していないと使いこなすのは難しいので中級者以上向けかもしれません。

Pultec Passive EQ Collection
定価:¥47,646→¥7,808
Oxide Tape Recorder
Oxide(オキサイド) テープレコーダーはテープシミュレーションという、アナログテープマシンの再現をしたプラグインになります。
テープマシンの効果は倍音やアナログの温かみを加えることができるほか、ミックスにまとまりを与えてくれるものとして知られています。
このプラグインがおすすめな理由は操作がめちゃくちゃ簡単だからです。そもそもスイッチが少ないですし、ゲインの調整をするだけでも音作りが可能です。
まさに「挿すだけ」のプラグインという感じでしょうか、ミックスにDTM特有の打ち込み臭さがあるという悩みをお持ちの方はおすすめです。

Oxide Tape Recorder
定価:¥23,743→¥4,621
もしさらに複雑な音作りをしたければ同じUADプラグインの「Studer A800」や「Ampex ATR-102」も人気のテープシミュレーションなのでおすすめです。
LEXICON 224 DIGITAL REVERB
「レキシコン224」は、1978年に登場したデジタルリバーブの名機で、今なお世界中のスタジオで使用されています。
このリバーブは温かみのあるビンテージの質感を加えることができるうえ、デジタルならではの汎用性の高さが特徴です。
ホール、プレート、ルーム、コーラスなど楽器に合わせたスタイルのリバーブを選択可能で
プリセットも豊富なのでビンテージ機材に詳しくない方でも楽曲制作に取り入れることができると思います。

Lexicon 224 Digital Reverb
定価:¥55,614→¥7,808
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