【DTM】UK Garageドラムの作り方【打ち込み】

DTM・作曲
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UK Garageとは

UK Garage(UKガラージ、もしくはUKガレージ)は1990年代後半にイギリスで発展したダンスミュージックのジャンルです。

2-step(ツーステップ)の独特なリズムと軽快なノリが特徴です。

踊るためのクラブミュージックといった感じですが、EDMなどは縦ノリの4つ打ちなのに対して

UK Garageはどちらかというとグルーヴ感を感じる横ノリでしょう。

そのため「洒落ている音楽」や「都会的なサウンド」というイメージを持つ人は多いようです。

※もちろんキックが4つ打ちのUKガレージも沢山あります。

今回は個人的にダーク系のUKガレージビートを作ってみたので良ければ聴いてみてください↓

BPMを決める

UKガレージのBPMは一般的に130付近と言われています。

個人的にはBPM120前半の速さでも非常にマッチすると思っています。

そこまでBPMに縛りがあるわけではないと思いますが、踊るための音楽なのでいちばん人間が乗りやすいBPM120~130付近が間違いないでしょう。

ドラムスの打ち込み

キック

まずキックの音色は軽快さを出すためにタイトなものを選ぶのがおすすめです。

そしていきなりですが、キックの打ち込みが一番難関でセンスが問われるポイントでもあります。

ただそのぶん自由度が高いので、キックによってかなりリズムの印象を変えることも可能です。

UKガレージのキックでよくみられるのは「シンコペーション」でしょう。

強調する拍をずらしたり、普通は強調する拍をあえて抜かしたりすることでハネたリズムを演出するテクニックです。

1拍目+シンコペーションの3拍目に打ち込んだパターン

2小節目の1拍目のキックを抜かしたパターン

2小節目の1拍目のキックをずらしたパターン

こんな感じでシンコペーションを駆使してキックのパターンを作っていくのがおすすめです。

さらに上級テクニックに挑戦してみたい人は16分の細かいキックを追加するのもおすすめです。

この場合は後述する「スウィング」をかけた方がまとまりが良くなります。

スネア

UKガレージにおいてスネアの音色はかなり重要になります。

とにかく「軽くてタイトな音色」を目指してください。場合によっては「リムショット」(スネアのフチを叩いた音)を使うのもいいでしょう。

そしてスネアの打ち込むタイミングは2拍目と4拍目のオーソドックスなタイミングです。

ここは4つ打ちなどと同じなので簡単だと思います。

少し上級者向けの打ち込みをしたい人は、細かい16分のスネアを挟むテクニックに挑戦してみてください。

加えてベロシティやパンを調整することでさらにメリハリがつきます。

ハイハット

ハイハットのリズムも拍の裏で鳴らすシンプルなタイミングでOKです。

音色はオープンハイハット、クローズドハイハットのどちらも使われています。

オープンハイハットは余韻が長いためシェイク感が強く、揺らぎのあるビートに

クローズドハイハットは余韻が短いためアタック感が強く、よりリズムを強調するビートになります。

パーカッション

UKガレージで使われるパーカッションは様々ですが、ドラムスの軽快なノリを邪魔しないサウンドを選ぶのがいいでしょう。

例えば「シェイカー」などは手軽に音の隙間を埋めることができるので便利です。

サイドチェインなど音の強弱をつけることでさらにビートになじませることもできます。

さらにライドシンバルなどの金物系

強調したい小節のアタマなどに打ち込むのがおすすめです。

スウィングさせる

「スウィング」とは、リズムをあえてハネさせるタイミングの取り方のことです。

音符を均等に刻むのではなく、少しずらすことでグルーヴを作ることができます。

UKガレージではこのスウィングが多用されているため、ドラムスにはスウィングの設定をするのが一般的です。

スウィングの設定についてはDAWごとに異なりますが、大抵の場合スウィングの強さをパーセンテージで調整することができます。

完全に100%スウィングさせると大袈裟になってしまうことが多いので、自然にノリが作りやすい値を探ってみてください。

FL Studioでスウィングのかけ方については下の記事で解説しています↓

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