VST、AU、AAXなどプラグインをインストールする際によく見かける表記ですが、その違いについて知らない人は意外と多いようです。
「プラグインをダウンロードしたけれど動かない」、「よくわからないから全部ダウンロードしている」という人はこの記事を読めば解決するかもしれません。
プラグインの規格
DAWプラグインたちに見られるこれらの表記はプラグインの規格です。

楽曲制作プラグインを使うためにはDAW(楽曲制作ソフト)、さらにはPCのOSが必要なのはご存知かと思います。

でも実はDAWやOSによって対応しているプラグイン規格が違うんです。
そのため一般的なプラグインでは複数の規格が用意されています。
そして覚えておきたいのが、それぞれのプラグイン規格の中身は同じということです。
スマホゲームのアプリにもiPhone用とAndroid用がありますが、中身に大きな違いがないのと同じです。
ここからどのDAWがどのプラグイン規格に対応しているのかを解説していきます。
プラグイン規格の対応表一覧
WindowsとMacで対応している規格が異なる
対応しているプラグイン規格はWindowsとMacで少し異なります。

基本的にWindowsはVSTプラグインに対応していますがAUプラグインには対応していません。
それに対しMacではVSTとAUの両方の規格を使うことができます。
そしてPro Toolsで使われているAAX規格は、Windows、Macの両方に対応しています。
わかりやすく下の表にまとめてみました↓
VST | AU | AAX | |
Windows | 〇 | × | 〇 |
Mac | 〇 | 〇 | 〇 |
DAWで対応している規格が異なる
DAWによっても使えるプラグインの規格は変わってきます。
こちらも表にまとめてみました。↓
VST | AU | AAX | |
Cubase | 〇 | × | × |
Logic Pro | × | 〇 | × |
Pro Tools | × | × | 〇 |
Studio One | 〇 | 〇 | × |
Ableton Live | 〇 | 〇 | × |
FL Studio | 〇 | 〇 | × |
CubaseがVST、LogicがAU、Pro ToolsがAAX専用なのでここは覚えておきたいですね。

主要な規格
VST
VSTは「Virtual Studio Technology」の略で、業界で最も広く実装されている規格になります。
VSTの規格は主にVST(VST2)とVST3がほとんどです。
VST2はVST3の一つ前の世代です。今はVST3を使うことが一般的だと思います。
VSTiという表記もありますがこれはVST instruments(インストゥルメント)という意味になります。
Macで使う場合はMac OSに対応しているVSTかどうかを確認するようにしてください。Windows用VSTとMac用VSTは別物です。
AU
AUは「AudioUnits」の略です。Appleがサポートし、独自のオーディオ技術として開発しました。
AppleのLogicでは基本的にAU規格のみに対応ですので注意してください。
AAX
AAXは「Avid Audio eXtension」の略です。AvidがPro Tools64ビットの対応規格として開発しました。
AAXもVSTと同様にWindows用とMac用があるので気をつけてください。
その他の規格
あまり見かけないですがニッチな規格についても紹介しておきます。
ほとんどが古い規格です。
RTAS
RTAS (Real-Time Audio Suite)はPro Tools 10までのバージョンに対応している規格になります。
AAXと同様、Pro Toolsでのみ使用できます。(Pro Tools 10まで)
TDM
TDM (Time-division Multiplexing)は主にPro Toolsプラグインをハードウェアなどで使用する際の規格です。
DTMではまず目にすることはないと思います。
DirectX、DXi
これらはSONAR(ソナー)がサポートするオーディオプラグイン規格として、かつてはVSTと肩を並べていました。
しかしVST3の登場によりほぼ姿を消してしまいました、、
Mas
MAS(MOTU Audio System)はMOTU社のDAWである「デジタルパフォーマー」で使用されていた規格です。
現在はAU規格でもこのDAWは動くので存在意義がなくなってしまいました、、
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