【DTM】作曲・録音に最適なバッファサイズとは?

DTM・作曲

FL Studioでのバッファサイズの設定のやり方についてもこちらの記事で解説しています。よければご覧ください。

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バッファサイズとは

DAW(楽曲制作ソフト)で録音や再生をする時には、少なからず遅延(レイテンシー)が発生しています。

例えばギターやボーカルの録音をするとき、実際に演奏したタイミングよりも遅れて音が聴こえてくるなんて経験はないでしょうか。

そんなときに解決策として有効なのがバッファサイズの調整になります。

バッファサイズとは簡単にいうと、やりとりする「データのかたまり」の大きさです。

実は録音したデータなどはそのまま再生されずに、一度「バッファ」と呼ばれる待機場所に貯められているんです。

そして指定したバッファサイズのデータ量に達したらまとめて再生されるというわけです。

そうすることでデータのやりとりがスムーズになりCPUへの負荷は軽減されますが、データを貯めるための時間が遅延(レイテンシー)を発生させてしまいます。

例えばレストランや居酒屋で料理を注文するときも、一度に沢山頼むことで料理の提供に時間はかかりますが、いちいち注文する手間は省けます。

同じようにバッファも一度に沢山のデータをまとめて処理するため、時間はかかりますが、CPUの手間は減るわけです。

ですので遅延を軽減したいならバッファサイズを小さく、CPU負荷を軽減したいならバッファサイズを大きく設定してください。

バッファサイズとPCへの負荷は反比例すると覚えておけばOKです!

バッファサイズ  → 負荷 

バッファサイズ  → 負荷 

用途に応じたバッファサイズ

録音

楽器やボーカルの録音は演奏しながら自分で音を聴く必要があるので、遅延はできる限り少なくした方がいいでしょう。

バッファサイズは最小~128samplesくらいが目安とされています。

DAWやインターフェースによって指定できるサイズは異なりますが、

PCの性能によって限界というものもあるので、動作が重くならない程度に設定することをおすすめします。

自分はラフに演奏したり歌ったりするときは192くらいでも全然違和感なく使えちゃいますね。

MIDIキーボードでリアルタイム録音する場合も同様に、バッファサイズを小さめに設定するのがおすすめです。

打ち込み・作曲

打ち込みで作曲をするときは音源プラグインを沢山立ち上げるため、バッファサイズが小さいとPCの動作が重くなる可能性があります。

PCの性能にもよりますが、256~512samplesくらいならスムーズに使えるでしょう。

1024samplesなどの大きいサイズにしても大丈夫ですが、画面の動きと聴こえてくる音にズレが生じる可能性はあります。

ミックス・マスタリング

ミックスやマスタリングでは大量のエフェクトプラグインを使用すると思うので、バッファサイズを大きく設定するのが基本になります。

大きいサイズとは1024samples2048samplesなどが最大サイズとして設定されていることが多いですね。

もちろんサイズを大きくすると画面と音にズレが生じるのですが、そもそもエフェクトプラグインの中には音の遅延を発生させるものが多いのが事実です。

マスタリングで使うOzoneなんかはめちゃくちゃ音が遅延しますし、重いのでバッファサイズを最大まで使うようにしています。

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