【DTM】「迫力」を出してプロの音に近づける方法5選【ミックス】

DTM・作曲

DTMをやっていて自分の曲に迫力がないと感じたことはないでしょうか。

音がぼんやりしている、スカスカしている、そもそも音量が上がらないなどの悩みを解決する方法をこの記事では紹介していきます。

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使っている楽器を変えてみる

楽曲に迫力がないのは「ミックスが下手だからだ」と考えてしまう人が多いのですが、実は楽器の編成、つまり編曲の段階に問題があるパターンも多いんです。

結論から言うと、同じような音ばかりを使ってしまうと楽曲に迫力がなくなります。

同じような音を使いすぎてしまうと楽器同士の音の輪郭がつかみづらく、ボヤっとした音の楽曲になってしまうんです。

よくありがちなのは同じような周波数帯のシンセを重ねてしまう、などではないでしょうか。

低音が出るベースやキックから、高音まで出るシンセやハイハットなど

楽器にはそれぞれの「役割」があります。

引用:サウンドハウス 蠱惑の楽器たち 9.楽器の音域

それぞれの役割がかぶらないように楽器を編成することで、音にメリハリが生まれ迫力のある楽曲に仕上げることができると思います。

もちろん異なるサウンドの楽器をデタラメに入れまくればいいというわけではありません。

全体的にまとまりつつもそれぞれのサウンドに意味を持たせる、というのがプロの腕前だと思っています。

音量バランスを見直す

どんな楽器を組み合わせるかも大事ですが、それぞれの音のバランスも迫力を出すためには重要です。

楽器にはそれぞれ役割があるとお話したように、特定の音が聴こえない、あるいは大きすぎる場合は

聴く人にとって違和感や不快感となり、迫力のある楽曲とは思われないでしょう。

ボーカルが他の音に埋もれて聞こえなかったら聴きごごちのいい曲とは言えませんよね。

ドラムやベースなどのリズム隊の存在感もかなり楽曲の迫力に直結してきます。

ボーカルが小さい、ベースが聴こえないなどは初心者の方にありがちなミスなのでぜひ注意してみてください。

音の広がりを作る

すべての音が真ん中から聴こえる状態では楽曲に迫力は生まれません。

これは同じような楽器ばかりを使っても迫力が出ないのと同じで、全ての音が同じ場所から出ているとメリハリがなくなるからです。

いろいろな方向から音が聴こえる、「音の空間が広い状態」にすることが重要です。

パンニング

音に広がりを作る方法としてはまず、左右のパンニングがあります。

簡単に言うと右と左で聴こえる音のバランスを調整するやり方です。

普段耳にしている楽曲も一度よく聞いてみてほしいです。左右で聞こえてくる楽器の音に違いがあるはずです。

パンニングを調整する楽器としては、ギターやドラムのシンバル、シンセなど高音域まで出るものが向いています。

逆にボーカルやベースを中心からずらしてしまうと違和感を生んでしまうので、音の空間の中心で存在感を持たせるようにしましょう。

リバーブ、ディレイ

リバーブやディレイなどの空間系エフェクトを使うことでも音に広がりをつくることができます。

むしろ楽曲の中でリバーブやディレイをひとつも使っていないのだとしたらもったいなさすぎます。

まずシンセやギター、ストリングスなどの「上モノ」系は比較的簡単に空間系がマッチするのでおすすめです。

リバーブなし

リバーブあり

ミックスに慣れてきたらボーカルやドラムにも適切な量のリバーブをかけてみましょう。

音圧を上げる

「音圧がある曲」=音が大きい、迫力があって力強いなどのイメージがあると思います。

現代の曲では音圧をある程度まで上げるのがマストになっているため、CDやストリーミングで聴く音源は音圧の上がった状態になっているわけです。

音圧を上げるためにはまずミックスの段階で、各楽器にコンプレッサーをかけておきましょう。

コンプレッサーをかけることで音量のバラツキが少なくなり、音の密度を上げることができます。

コンプレッサーの詳しい使い方については下の記事をご覧ください。

そして楽曲全体の音圧を上げる作業としてマスタリングを行います。

マスタリングでは「マキシマイザー」で楽曲全体の音をコンプレッションし、音量を上げるのが一般的です。

マキシマイザーを使う前と後では迫力が桁違いなのは誰が聴いても明らかでしょう。

だからといって音圧をむやみに上げすぎてしまうと音が濁ったりつぶれたりしてしまうので注意してください。

最近はマスタリング初心者にもおすすめな、AIが自動で調整してくれるマキシマイザーなどもあるので便利だと思います。

効果音を使う

これは最終的な手段ですが、これまで紹介した方法を試しても楽曲に迫力が足りないと感じた場合は効果音を使うこともおすすめです。

ここで言う効果音とはオーディオサンプルとして使う、いわゆる「FX」などと呼ばれるものです。

例えば曲のサビやドロップに向けて盛り上げる「ライザー」「スウィープ」

サビやドロップのアタマで鳴らす「インパクト」

音圧と倍音を稼ぐためのホワイトノイズなども効果音的な感じで後付けできるでしょう。

個人的には楽曲全体の迫力をアップさせるというより、「ここぞ」というところで迫力を出すために使うイメージですね。

効果音は特にEDMやヒップホップ、ノリのいいポップスなどと相性がいいです。

サンプルはサンプルパックなどを買うのもいいですが、個人的にはSpliceloopcloudなどのサブスクで手に入れるのがコスパ最強だと思います。

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