DTMを始めてしばらくすると付属のプラグインでは物足りなくなってくると思いますが、プラグイン選びは製作において何を重視するかで変わってきます。
この記事では個人的におすすめする最初のプラグインについて紹介します。
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プラグインのセールについて
DTMプラグインは頻繁にセールを開催します。
実はセール価格で買うのが当たり前みたいな常識がこの界隈には存在します。
しかも90%OFFや80%OFFは当たり前です。逆に言うと定価だと高すぎるものも多いということですね。
もちろんセールをほとんどやらないプラグインもあるのですが、定価で買うとかなり損をすることがあるのは覚えておいた方がいいかもしれません。
誰でも買って損はないやつ
比較的どんな音楽をやる人でも買って損はない(やめなければ)プラグインを紹介します。
Native Instrument-KOMPLETE
これは一つのプラグインではなく、大量の音源やエフェクトプラグインが入ったよくばりセットです。

有名シンセのMassiveや、自社製品以外にもiZotope社のOzoneなどが付属します。
グレードがいくつかあり、私はSTANDARDというものを使っていますがこれだけで大抵のジャンルは作れる印象です。
デメリットはシンプルに値段が高いのと、内容が膨大なため使わないものも出てくるところだと思います。DTMを本気でやろうと考えている人にはおすすめです。
iZotope-Ozone,Neutron
どんなジャンルでも必要になってくる工程がミックスとマスタリングです。
iZotopeのOzone、NeutronシリーズはAIを駆使してこのミックスやマスタリングを自動で行ってくれます。

そしてもちろんAI調整の後に手動で手直しすることもできます。
個人的にはAudiolensという既存の楽曲を学習させて自分の曲に反映できる機能が気に入っています。自分の好きなアーティストと近い音の質感にできるというわけです。
Audiolensは無料でダウンロードできることが多いのでおすすめしています。
ジャンルごとのおすすめ
まずは作りたいジャンルから必要なプラグインを知ることができます。
ポップス
J-popやボカロでは最初に生音系の音源を買う人が多いです。
特に生ドラムは楽曲の中でも目立つので、良い音源を使ったほうが曲がショボくなくなります。
定番なものはこのあたりでしょう。
ほかにはストリングスやピアノなども定番だと思います。
ロック
ロックを作る人はギターやベースを録音することが多いかと思います。その時に大事になってくるのがアンプシミュレーターです。
アンプシミュレーターとはアンプやエフェクターの音をDAW内で再現するものです。実機で音作りしたかのような音源をどこでも作れるのは便利だと思います。
ロックもサウンドが様々なのですべてのおすすめを紹介することはできませんが、Marshallの音が好きな方には私の使っているSoftubeの製品をおすすめしておきます。

あとはポップスと同様生ドラム音源はおすすめです。ロック向けの音源も沢山あります。
ヒップホップ、ダンス
こちらはいわゆるトラックメイク系ですね。ダンスミュージック作るなら最初に買うプラグインはシンセ一択だと思います。
いくつか有名シンセを紹介します。
Massive
セールをよくやっている定番シンセです。
個人的には画面が見にくいのと、音色が少し古いのが気になるところですが、シンセの基本を学ぶにはぴったりだと思います。
Serum2
最新版の2にアップデートされた「SERUM2」です。
近年のエレクトリックミュージックでは定番の「ウェーブテーブルシンセ」を採用しており、トレンドのサウンドから複雑なサウンドまで音作りが可能です。
ただ大人気のため、セールはあまり実施していません。

Xfer Records SERUM
Omnisphere
海外プロデューサーも愛用、最強シンセの名高い「Omnisphere」(オムニスフィア)です。
総サウンド数は公式発表で4万種類近くとなっており、ほぼ何でも作れてしまいます。
ただ簡単に手を出せるとは言えない価格なので、軍資金に余裕のある方にのみおすすめしておきます。

SPECTRASONICS Omnisphere
追記:現在Omnisphere2が最新版ですが、2025年10月21日予定で新しくOmnisphere3のリリースが決定しました!
目的ごとのおすすめ
楽曲製作に何を求めているかによってもプラグインを選ぶことができます。
レコーディング
レコーディンクのクオリティを上げたいという場合にはボーカル補正プラグインがおすすめです。(DAW用プラグインではないソフトの物も多いです。)
ピッチ、タイミング調整を行えるソフト「Melodyne」

録音時の部屋鳴りやノイズなど、不要な音を抑制できるプラグインとして「RX」シリーズがあります。

生音感
先程も少しお話しましたが、生音感は基本的に課金した方がUPします。
割とどのジャンルでも使う生楽器としてピアノはおすすめです。
手ごろな価格で購入できるピアノ音源としてはXLN AUDIO社の「ADDICTIVE KEYS 」がおすすめです。

音質
音質、つまりミックスをレベルアップさせたいならエフェクトプラグインを買うことをおすすめします。
付属プラグインとの違いが分かりやすいものとしてはリバーブがあげられます。
安価で評判のいい「Valhalla」の製品や、伝説の機材をシミュレートした 「Lexicon 480L」などおすすめです。

また打ち込みっぽさを解消してくれるアイテムとしてテープエミュレーターなどもあります。アナログの質感を与えてくれる上、比較的調整が簡単で初心者でも扱いやすいです。

↑universal audioの「Oxide Tape Recorder」。挿して音量調節するだけで音がよくなるので便利です。
ただ一般的にはエフェクトプラグインよりも先に音源から揃える人が多い気がします。
トラックメイカーなど音作りで積極的にエフェクトをかける人はアリかもしれません。











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