【最新版】Hiphopビートのキック打ち込みテクニック

DTM・作曲テクニック
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サンプル選び

Hiphopビートのドラムスはオーディオサンプルで作るのが一般的です。

最初はDAW(楽曲制作ソフト)に付属しているサンプルでも大丈夫でしょう。

もしサンプルにこだわりたくなったら、オーディオストック型サブスクリプションサービスを使ってみることをおすすめします。

SpliceLoopcloudなどのサービスを使えば、完全合法かつ月額で何千ものオーディオサンプルにアクセスすることができます。

サンプル探しをする準備ができたら名前に「Kick」が含まれているサンプルを見つけてみましょう。

ヒップホップのキックは曲のジャンルや特徴によって音色が変わってきます。

Trap(トラップ)

Trapは今のHiphopシーンで一番人気のあるスタイルだと思います。

キックの音色は低音がしっかり鳴っているものを選びましょう。

例えば生ドラムなどのサンプルは低音成分が目立ちにくいのでビートメイクには向いていないかもしれません。

最近のトラップはキックなしの808ベースだけのパターンも多く見られます。キックをなくすことで横ノリが強調されて疾走感が増します。

Drill(ドリル)

Drillのイメージと言ったらダークなビートと、タイトなフロウ、危険なジャンルといったところだと思います。

そのイメージ通り、キックも重くて攻撃的な音色が良く似合います。

Drillは他のジャンルに比べてキックの重要性がかなり大きいので、存在感のある音色を選ぶようにしましょう。

Emo(エモ)

エモラップメロウな雰囲気、恋愛のことを綴った歌詞、などエモーショナルな雰囲気が特徴です。

そのためDrillで使うような重たいキックは似合いません。軽めのキックの方がアコースティックなビートにはマッチします。

トラップビートの派生ジャンルのため、キックなしのパターンも多いです。

Rage(レイジ)

レイジビート電子音をトラップビートに乗せたスタイルです。

ぎらついたサウンドが特徴的なため、歪んだキックもよく似合います。

トラップビートと同様、キックなしの808ベースだけのパターンも多く見られます。

打ち込み

Hiphopのキック打ち込みが難しく感じる理由

HiphopのキックはEDMの4つ打ちやJ-POPのような表ノリのキックと違うので、複雑に感じる人は多いかもしれません。

個人的にキックをそれっぽくするコツは、バックビート(裏ノリ)を意識できているかだと思っています。

例えばトラップビートでは付点8分音符や付点4分音符の長さでキックを鳴らすことが多いですが、あまり日本人には馴染みのないリズムではないでしょうか。

じゃあどうやってキックのノリを身に着けるのか

それは「既存曲を聴いて真似することです」

最初はプロの打ち込み方を覚え、慣れてきたら自分なりのアレンジも自然とできるようになっていくと思います。

Hiphopはクラブで流れるのが前提の音楽なので、頭で理解するよりも体で覚える方がはるかに身につきやすいと思っています。

超基本的なキックの打ち込み方

基本的に小節初めには鳴らすのが無難です。

いくつかパターンを紹介していきます。

まず、比較的横ノリ感の少ないビート

「ドンドン」と8分音符で鳴らすキックが特徴で、首を縦に振りたくなるようなビートです。

一方、横ノリ感の強いこちらのビートは跳ねるようなリズムを感じさせます。

付点4分音符(=4分音符+8分音符)の長さが多用されています。

そしてこの2つのパターンを組み合わせることもできます。

既存曲を聴いてキックのパターンを頭に入れておけば、自分なりに組み合わせて使うことができるというわけです。

ただキックはリズムの要となる部分なので、メロディや他のドラムスと合っているかを確認しながら作るようにしてください。

まとめ

今回解説した要点をまとめてみました。

・オーディオサンプルの中からジャンルに合ったキックを選ぶ

・キックの打ち込みには裏ノリの感覚が重要

・プロのビートを真似してドラムパターンの引き出しを増やす

この記事がお役に立てれば嬉しいです。

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