RCAケーブルとは
RCAケーブルとは、オーディオ機器や映像機器を接続するためのアナログ伝送ケーブルのことです。

赤、白、黄の3色ケーブルは見たことがある人も多いでしょう。
赤が右の音声、白が左の音声、黄色が映像用が一般的ですね。
昔からオーディオ機器やテレビなどに使われている定番のケーブルですが、最近はその存在を知らない人も多いようです。
現在はXLRやTRSなどのケーブルの方が有名かもしれません。詳しい説明は省きますが、こちらはバランス接続という構造のため耐ノイズ性能に優れています。
選ぶときのポイント
接続先の端子
RCAケーブルの接続先によって必要な端子が変わってきます。
RCA端子が使える機器同士なら、RCAオスーRCAオス

ステレオミニプラグに対応した機器に接続する場合は、RCAオスーステレオミニプラグ

他にもフォーンプラグやXLR端子に対応したものもあります。
特にスマホや小さいスピーカーはステレオミニプラグにしか対応していないことが多いので注意してください。
長さ
ケーブル類を選ぶときに重要なポイントが長さです。
「長い分には困らなさそう」と感じる人も知るかもしれませんが、
長いほど価格は高くなりますし、ノイズが乗りやすくなってしまいます。
1m未満、、、セットで使う機材同士の接続(アンプとスピーカーなど)
3m未満、、、一般的な家庭での音響機器の接続
5m未満、、、DJやPAの現場での接続
10m以上の長さに関してはノイズのリスクが大きくなりすぎてしまうので、RCAではなくXLRなどのバランス接続ができるケーブルを使うことをおすすめします。
自分の用途に合わせた長さを必要な分だけ確保しておくことをおすすめします。
硬さ
ケーブルは硬い方が断線のリスクが少ないというメリットはありますが、取り回しが非常に面倒くさくなってしまいます。
硬いケーブルは巻いたときにクセがついてしまうとなかなか元に戻りません。
現場などで頻繁に使うケーブルはある程度の柔らかさを選ぶ方が楽かもしれませんね。
線の構造
↓RCAケーブルは複数の導体を束ねたもの、「より線」が採用されている場合がほとんどですが

高級なケーブルなどでは一つの線だけで構成された「単線」が採用されていることがあります。
単線の方が音がクリアだという意見もありますが、耐久性や柔軟性という点では圧倒的により線が優れています。
よほどの音響マニアでもない限り、より線のケーブルがおすすめです。
素材
RCAケーブルの構造はざっくりとこんな感じです。

各パーツごとによく使われている素材をまとめてみました。
導体(信号を伝える線)
・銅、、、最も標準的な素材。なかでも経年劣化に強いOFC (無酸素銅)はコスパがいい
・銀メッキ銅、純銀、、、主にハイエンドモデルで使われている。
・アルミ、合金、、、伝導率が低い。ローエンドに多い。
シールド(ノイズ対策)
・銅編組、、、アナログでは一般的
・アルミ箔、、、デジタル同軸に多い
・複合シールド、、、編組+箔の構成。ハイエンドに使われている
外皮(ジャケット)
・PVC、、、最も標準的な素材
・シリコン、、、柔らかく取り回しがしやすいのが特徴
・ナイロンメッシュ、、、摩耗に強い
おすすめRCAケーブル5選
audio-technica AT-EA1000
国内最大級の音響機器メーカー「audio-technica(オーディオテクニカ)」が提供するRCAケーブルです。
全体的にクセがなく、音の特性はかなりフラットだという意見が多いです。
そのためどのような機器とも相性が良く、幅広い場面で使えそうな点が魅力ですね。
特にこだわりがない、音の違いが分からないという方もこのような有名どころのケーブルを使っていればまず間違いはないでしょう。
素材はOFC導線、アルミシールド、PVC、プラグ部分には真鍮と24金メッキを採用しています。
Amazonベーシック RCAオーディオケーブル
Amazonが展開する自社ブランド「Amazonベーシック」のRCAケーブルです。
この商品の特徴はなんといってもその価格でしょう。1000円未満から手に入れることができます。
音質に関しては流石に上位価格のものと比べれば劣りますが、ノイズも少なく、十分聴ける音質のため価格以上の性能だという意見が多いです。
安いので筆者も試しに買ってみたのですが、この価格にしては十分すぎるクオリティだと思いました。
驚いたのは作りがしっかりしているところです。ケーブル自体太めに作られており、手に持った瞬間ずっしりと感じました。
音質にこだわらない、安く済ませたいという方はこのケーブルでも十分使い倒すことができると思います。
RCAーステレオミニプラグはこちらです。
オヤイデ RCAケーブル d+ RCA classB
オヤイデ(OYAIDE)は製造から販売まで国内で行っている日本のメーカーです。
メーカーの商品ページでも書かれていますが、こちらの商品はDJやPC機材など今のデジタル環境に合わせた仕様となっています。
音はエネルギッシュなイメージで、ドンシャリという意見も多いです。
見た目や形状的にもクラブなどの現場にマッチしそうですね。
定番の赤白ではなく緑白という見た目に加え、フラットケーブルを採用しているため特殊感があります。
フラットケーブルはケーブルの曲がりに強いというメリットがありますが、取り回しについては賛否も分かれるところです。
導体は無酸素銅で、PVC外装、24k金メッキ端子を採用しています。
RCAーフォン接続もあります。
BELDEN 8412/88760
BELDEN 8412は主に米国で業界標準の一つとなっているケーブルです。RCAだけでなくXLRケーブルなども世界中で使われています。
クリアな音質、低音の太さが評価されており、まさにビートを重視する洋楽向けといった印象です。
日本人の中には音が硬いと感じる人もいるようですが、これに関しては好みの問題だと思っています。
カラーと長さがかなり選べます。
洋楽のダンスミュージックやヒップホップをDJで流すなら、アメリカの業界標準を使ってみてはいかがでしょうか。
そして同じBELDENの「BELDEN 88760」も有名です。
こちらはさらに音が硬めですが、その分メリハリがありクリアな音質に仕上がっています。
音の輪郭をしっかりと聴き取りたいという方々にとても人気です。
ただ音だけでなく、ケーブル自体もかなり硬いので取り回しには注意かもしれません。
MOGAMI 2534
先ほどの「BELDEN 8412」が米国標準なら、こちらの「MOGAMI 2534」は日本の標準ケーブルといった感じでしょう。
フラットな音の質感が評価されており、自然な楽曲の音を鳴らしてくれます。
音が柔らかいという意見もあるので長時間のリスニングでも聴き疲れはしにくいでしょう。
個人的にはスピーカーなどでの音楽鑑賞用にもぴったりだと思っています。
コメント