打ち込みのベースはどうしても迫力が足りなくなることがありますが、テクニックを知ることでグルーヴ感を出せるようになります。
バンドでベーシストをやっていた経験も踏まえて気づいた、生のベースに近づける方法についても紹介します。
ゴーストノート
ゴーストノートとは音程感を出さずにアタック音のみを鳴らす手法です。
ベースでは左手ミュートしたままピッキングをしたり、弦を軽く叩くことでゴーストノートを鳴らしています。
ゴーストノートなし
ゴーストノートあり
ゴーストノートの有無ではノリやグルーヴが変わってきます。細かい音が追加されるのでより刻んだリズムを感じやすくなります。
打ち込みでは音源によってゴーストノートの鍵盤が指定されているものもありますが、無い場合はベロシティを最小限にしたノートを代わりに使います。
基本的に実音の前に短いゴーストノートを入れるといい感じになります。

グリッサンド・スライド
両方とも弦の上で指を滑らせて音を出す奏法です。
さらに厳密にグリッサンドとスライドの違いは、音が指定されているかどうかで決まっています。
スライド→「ドからソ」のように特定の二音の間を繋ぐ
グリッサンド→特に音の指定がない二音の間を繋ぐ
これも音源によっては鍵盤が指定されているものや、2つの音を重ねるとスライドしてくれるものもあります。
ない場合はピッチベンドなどを使って音程を繋ぐこともできます。
ベロシティ
実際に人が弾いたベースラインは全部同じ音量やタイミングというわけではありません。
それを打ち込みでは音の強さ、「ベロシティ」を調整することで再現します。
強調したいノートを上げるか他のノートを下げることでリアルさを追求できます。
ただ正直ベロシティはこだわるとキリがないです。打ち込みには限界があります。
私はFL Studioを使っているのですが、ランダマイズショートカットを使うのがおすすめです。

↑alt+rで開けます
LevelsのVELの部分をいじるとベロシティがランダムになります。
サイドチェイン
サイドチェインとは、特定の音の信号に反応して任意のトラックのパラメータを操作する手法です。
例えばキックが鳴っている時に、一時的にベースの音量を下げるなどが具体的なやり方になります。
サイドチェインをかけることでベースの音にグルーヴ感が生まれ、のっぺりとした打ち込み感を軽減してくれます。
ただEDMみたいな大袈裟なサイドチェインだとわざとらしくて逆効果なので、「言われてみればかかっている」くらいの塩梅でいいと思います。
まとめ:生音を聞くのは大事
結局はこれに限ります。ベースを弾いたことがない方でも曲を作りたいとなるとベースはほぼ必須になると思われます。
今はyoutubeなどに楽器の演奏について解説しているコンテンツも沢山あるので、時間があるときに見てみてはいかがでしょうか。
今回の記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。




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