ダンスミュージックにおいて耳に残るメロディを作ることは重要です。メロディーに関しては想像力が必要だと思われがちですが、コツを抑えることでも簡単に作れるようになります。
特徴
ダンスミュージックのドロップ(サビ)では目立つのは派手なシンセの音色でしょう。
このシンセは一般的にLead(リード)と呼ばれています。
そしてこのリードのメロディは、普通のポップスなどに比べると繰り返しが多く、非常にシンプルという特徴があります。
有名な曲を例にとってみます。
ドロップのメロディは多少変化はあるものの3つの音の繰り返しが基本となっています。
シンプルかつ踊れる音楽というのがダンスミュージックの素晴らしいところですよね。
基本テクニック
モチーフと変化
一小節や一拍などで周期的に繰り返すメロディをモチーフと言います。
例えばこんなモチーフを作りました。
これをループさせます。
でもこれをずっと繰り返していては退屈すぎるので最後の一小節を変化させます。
音程は変化していますがリズムが似ているのでしっくりくると思います。
適度な変化を与えることで覚えやすくも、飽きさせないメロディ作りが可能になるというわけです。
コードトーンで作る
ここからはモチーフの作り方についてお話します。
まずはコードトーンで作る方法です。先にコード進行を決めて、鳴らすコードに合わせてメロディを決めていきます。

これならコードの音とメロディの音がぶつかってしまう「不協和音」を避けることが出来ます。
不協和音についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ペンタトニックスケールで作る
そしてメロディを作るうえで欠かせないのが「スケール」です。
その中でもキャッチーなメロディを作るなら一番シンプルな「ペンタトニックスケール」をおすすめします。

ペンタトニックスケールとはメジャースケールの4度と7度、マイナースケールの2度と6度の音を抜いた音階です。半音がないので耳なじみのいいメロディになりやすいです。
音楽理論が良くわからないという方は「Cメジャー ペンタトニックスケール」のように、作りたい曲のキーで検索すれば鍵盤などの画像も出てくると思います。
応用テクニック
メロディの跳躍
音楽的に音程が3度以上変化することを跳躍といいます。跳躍をするとメロディに大きな変化を与えることが出来るので効果的に使うことができます。
これも有名な曲ですが跳躍が多いです。壮大なイメージだったり感動的なイメージを感じるのもそのためかもしれません。

実際に打ち込んでみるとこんな感じで音が大きく跳躍しているのが分かります。
ほとんどの人は無意識的にやっていることが多いと思いますが、「ここはドロップの最後だから跳躍させる変化を入れよう」などといった使い方ができるかもしれません。
曲のイメージでスケールを使い分ける
明るい曲にはメジャースケール、クールな曲をつくりたいならマイナースケールなど曲のイメージでスケールを使い分ける方法です。
心を揺さぶるエモーショナル系ハウスを作りたいならここぞという時に半音を入れたり、
あえてスケール外の音を使うことでダーク系テクノの雰囲気を演出できるかもしれません。
ほかにもオリエンタルスケールやフリジアンスケールを使うとエスニックな雰囲気を出せるようになったりします。↓
興味のある方は発展的な音楽理論について学習してみることをおすすめします。
まとめ-メロディは口ずさんでみる
実際に作ったメロディを歌ってみたり、口ずさみながら作ることはとても重要です。
打ち込み主体の音楽だと覚えずらい、ノリづらいメロディになりがちなので口ずさみながら作ることはいいメロディを作る近道になると思っています。
この記事がお役にたてば嬉しいです。




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