hiphop重要サブジャンルの一つであるトラップ。その大きな特徴といえばハイハットだと思います。
トラップがhiphopにおいて一般化した現在ではハイハットの音も多様化しており、様々な工夫をする必要があります。
この記事では主にトラップビートハイハットの打ち込みについて解説していきます。
1.サンプル
ハイハットはサンプル選びから重要です。
音の強さ
聴感上のハイハットの音の強さです。主にアタック感や音程によって左右されます。
アタック感とは、簡単に言うと音の始まりのインパクトのようなものです。
そして音程が高い方がキンキンとした高音成分が多くなるため、音が強く感じます。
例えばアタック感がなく音程も低めだと音が優しくなりますが、目立ちにくくはなります。
一方アタック感が強く音程が高めだと目立ちますが、耳に痛く感じてしまう可能性があります。
↓lofi-hiphopなどチル系は音色が静かな分、優しいハイハットが合います。
↓他方、音圧が高いレイジビートなどではピッチ高めの目立つハイハットが相性いいです。
あくまでも傾向なので自分が合うと思ったら色んな音色にチャレンジしてほしいです
音の長さ
音の長さも重要な要素です。
早めのビートなのに、ハイハットの長さが長すぎたら間延びしてしまってかっこ悪くなってしまうかもしれません。
前後のハイハットの音が重なって濁ってしまう可能性もあります。
ですが短すぎても音に存在感がなくなります。曲の音色によってはハイハットがチープに感じられるかもしれません。
FL Studioではサンプラーのoutを調整することで長さを調整することができます。
2.リズム
ハイハットにおいて最も重要な要素、リズムです。
基本のリズム
最初はハットを8分で打ち込んでから工夫していくのがおすすめです。
FL Studioではchannel rackを右クリックすると8分で打ち込んでくれるショートカットがあります。
ロール
ハイハットを連続して鳴らす方法です。
16分やさらに細かいリズムで刻み、独特のグルーヴを作ります。
刻む位置や細かさはセンスが問われるところです。
3連符
その名の通り3連符でアクセントをつける方法です。
一瞬リズムが遅くなったかのような錯覚が起こります。サンプルのように3連符を連続させるフレーズなどが多いです。
3.ベロシティ
ベロシティとは音の強弱のことです。
例えばシンプルな8ビートのハットでも
強弱をつけるとノリが変わった気がしませんか?
他にもハイハットロールにクレッシェンドをつけるなどの方法があります。
4.ピッチ
サンプラーを使えばピアノロール上でピッチを変えて打ち込むことができます。
音程を変えることでリズムに表裏が生じます。
ピッチの上げ下げはロールに使うと効果的です。
5.間
意外と語られることのない重要ポイントが「間」です。
ハイハットがずっと鳴っていると曲調に合わないことや、hook以外はハイハットを控えめにしたほうがいい場合などがあります。
例えばここに刻みまくっているハットがあります。
大げさですが間引きするとこんな感じでしょうか。
どちらもそれぞれの良さがありますね。
間をつくるかどうかは曲調によって判断するのが重要です。
まとめ
ハイハットはビートの中でも工夫しがいのあるおもしろい要素だと思っています。
インプットも大切なのでぜひ好きな曲のビートにも注目して聴いてみてください。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
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